知的・発達障害をもつ息子は小学4年生。
今朝の出来事。
皆で朝食を食べている。隣で「ガコッ。ビシャー。」と音がする。最近は少ないが、何が起きたかはおおよそ予測できた。
そう。牛乳を派手にこぼしたのだ。机の上は、別の皿が受けてくれたヒタヒタの牛乳。と、受けきれなかった牛乳がびったんこ。
そして本人と上下の衣服、そしてそして机の下と座っていた椅子から半径1メートル超に飛び散っている。
しかし、私も夫もそれに対して一切怒ることはない。怒る時はこぼしたのに拭かなかった時だ。
「あぁあ…。」とか「なにやっとるだ。」とか、私の両親の場合、大抵ため息をつくことが多いが、これって結構精神的にきついものがある。
なぜなら、失敗した上に親には怒られるという二重苦があるからだ。
我が家は、「こぼす」「汚れる」なんて、日常茶飯事。
じゃあ次にどうしたらこぼさないようになるか、汚しにくくできるかの検討は必要だが、わざわざ失敗する度に怒っていたらきりがない。
我が家はこぼれたら「はい。拭きましょうー。」が第一声。
大事なのはこぼれた後のこと。
「こぼれたら雑巾で拭く」
彼らが自立していくために、失敗は必要。
そして、失敗した時にどうしたら良いのかを教えることが大事。
今日の長男は一瞬ぼーっとしていたが、すぐにタオルを持ってきて拭くことができた。
もちろん、拭き残しはあるから、大人が一緒にやる。
今は汚したときは声かけだけで、衣服を脱ぐ→洗濯かごに入れる→新しい服に着替えることができる。
教え続けることは簡単ではないけど、失敗によって、彼らは生きることをちゃんと学んでいる。