知的・発達障害をもつ長男は小学4年生。
こどもはお母さんと手を繋ぎたがるものだと思っていた。
しかし、うちの長男は繋いでくれない時期があった。
それには理由が2つ。
1つ目はADHD。手を繋いでもふりほどき、あらゆる所で爆走し始める。
そして2つ目は感覚過敏。
当時は「どうして皆と同じように手を繋いでくれないんだろう。」「なんでうちの子だけ。」「私の愛情が足りないのかな…。」「私息子に嫌がられているのかな。」とネガティブな感情ばかり抱いた。
だけど、同じ悩みを抱えているお母さん!!
ちゃんと理由があるの。
今日は感覚過敏の話。
よく五感と言われるが感覚には視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚とある。
題名にある「手を繋ぎたがらない」のは触覚の問題。
自分で私に触れにいくのはいいが、私が急に触ると嫌がる。
頭をなでようとすると逃げる。急に添い寝を嫌がり逃げていく。
だけど、抱っこは嫌がらない。
歯磨きを超絶嫌がる。
もちろんこれは長男の場合で、こどもによってそれぞれ感覚過敏の出方は異なる。
例えば、服の素材にこだわりがいる子もいるかもしれないし、特定の素材しか触れない子もいるだろう。
これらは触覚防衛反応と言われ3歳頃がピークと言われている。
実際に長男も3歳がピークで、その後も4歳、5歳、6歳頃まで手を繋ぎたがらないのは続いたが、なぜか10歳になる現在でよく手を繋ぎたがったり、デートのように手を組もうとしてくる。
あれだけ嫌がっていたのに…不思議なものだ。
つまり、焦らないこと。
つらい時に「克服させよう」「やらせよう」という親の強い気持ちは余計こどもを追い詰めてしまう。
かといって、何もやれないわけではない。
泥遊び、砂遊び、粘土遊び、絵具遊び、水遊びなど、遊びの中で色々なものに目一杯触れさせてあげよう。
「楽しい」の中に成長発達の種が隠されている。
こどもが触れられるのを怖がる場合は、前もって声掛けすることも一つの手。
「今から手を繋ぐよ。お母さんの手に○○ちゃんの手をのせて。握っててね。」と、こどもから触れさせることも良し。
~まとめ~
手を繋がないことには感覚過敏という理由がある。
それはずっとではなく、ピークがある。
焦らずゆっくり遊びの中で色々なものに触れよう。
触れる前は声掛けしよう。