「指示」から「約束」へ

障がい児
音母ちゃんのプロフィール
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音母ちゃん

職業:主婦、看護師
男の子2児の母。長男が知的障害。その他、自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、発達性協調運動障害も指摘される。
遊びの中で発達を促そうと独学で保育士免許を取得する。

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知的・発達障害をもつ息子は小学4年生。

今日は「指示」の話。

大人がこうやってほしいなという指示に対し、こどもが理解し行動に移すことに対して、どのお母さんも苦労している。
我が家もそうだが、特に知的・発達障害児に対して「指示」がうまく入らないことって日常茶飯事。

例えば「外から帰ったら手を洗う」「テレビを見るのを一旦やめにしよう」とか、そんな些細なこと。
簡単そうに思うかもしれないが、こんなことで手こずる。

実際に我が家の場合、「テレビを見るのをやめること」に対して例にとると、定型発達の次男は大体「え~もうちょっと見たい」と言ったとしてもやめることができる。
一方、知的・発達障害のある長男は今でさえやめられるが、昔は大体パニックになって、泣いたり怒ったり物が飛んできたり…悲惨だった。

だけど、この「指示」、少し工夫するだけでとっっても楽になる。

それは、行動に移す前に指示するか、すでに行ったもしくは行っている行動に対して指示するかの違い。

前者の方が確実にうまくいく!!

「テレビを見るのをやめる」をまた例にとろう。

後者の場合、テレビを見始めてから「やめよう」と言ってもこどもはやめられない。
我が家のようにパニックになるだろう。もともと見たいという気持ちの制御が未熟なこともあるが、急な変更にも対応できないからだ。

しかし、前者の場合、テレビをつける前に「何分見ようか?この番組が終わったらテレビはやめようね」と約束をすることで、その後の自分の行動を予測することができる。
そして、もし!!できなかった時のことも約束しておく。
「見すぎると目が悪くなるからね。終わりにできない時は2日間テレビはお預けです。」と。

つまり指示から約束へ。こどもの困った行動には前もって約束しておく。
お母さんもこどももイライラを必要最小限にしよう。

ちなみに、もう一つ私が日常でよく使っていた約束。

我が家は、こどもが幼少の時は夫が不在なことが多く、多動な長男とよちよちの次男の2人を私一人で見なければいけなかった。まあワンオペだね。

そんな時も公園に行くまえに何度もこう繰り返した。
「お母さんは1人であなたと弟の2人を見ています。だからあなたがどこかに行っちゃったらどうなる?迷子になって困るよね。お母さんも困ります。だから、一緒に歩く。おいでっていったらどうする?(子:来る!)止まれと言ったらどうする?(子:止まる!)」という約束をして公園に行っていた。
まあそれでもどこかに飛んでいってしまっていたがね…。

私は「事前の約束」のすごさを学んでから、事あるごとに「しまった。始めに言っておけばよかった。」とよく後悔する。そのくらい効果がある。

ぜひ、こどもが行動にうつす前に事前の約束を!!

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