知的・発達障害をもつ息子は小学4年生。
先日、息子の通う小学校で運動会があった。
息子は今までに知的障害と注意欠陥多動性障害、自閉症スペクトラム、発達性協調運動障害などの発達障害を指摘されたことがある。様々な点で皆よりハンディキャップはあるが、友達が大好きで友達と同じように動こうという意志だけは保育園の時からあった。(実際やれるかは置いといて…)
なので保育園、小学校も先生には配慮をしてもらいながら、生活発表会や運動会を皆と一緒に交じってやっている。
彼の行動は非常によく目立つため、皆が同じ格好をしていても、すぐにわかる。ごそごそしていたり、一人だけ最後まで立っていたり、ジャンプのタイミングが人と違ったり…。遠くからでもすぐに見つけられる。
息子を見つけ、手を振る私と夫。
そして息子も私たちを見つけると、嬉しそうに飛び跳ねて両手を振る。
隣の子に「あそこ!!俺のお父ちゃん、お母ちゃん!いる!」と何度も自慢しているのが遠くから見ていても想像できる。4年生になっても、親を見つけ、こんなに喜んでくれる子はいないだろうと微笑ましいものだ。
去年は、リレーで走り出した瞬間、靴が脱げてしまった。靴を取りに行こうと、一瞬逆走。
先生に「行けー!」と言われ靴下のまま走ったというハプニングがあった。それでもチームは優勝したのでほっとした。
息子の場合マジックテープの靴だとしっかりと止まっていないことがあるから、脱げないよう今年はダイヤル式に買い替え。
名探偵コナンにはまっている息子はダイヤル式の靴をコナン君の「キック力増強シューズ」のように履いている。「いい?あなたはコナン君よ。しっかり回してね。」と教え、回す習慣を身に着ける。
そして、当日。「脱げてもそのまま走るんだよ。頑張っといで。」と送り出す。全力を出しきって走りぬいた息子は「脱げなかったー!!」と鼻高々に帰ってくる。
いつも見ていると何をしでかしてくれるかハラハラドキドキするけど、
一生懸命な彼の姿にいつも感動し、涙が出るのを必死にこらえながら私は応援している。というか、応援しながらよく泣いている。
親離れするときは私はきっと寂しくて寂しくて仕方ないだろうけど、その時はきっと息子が自立していく時。
今しかないこの時を大切にしていきたい。