知的・発達障がいをもつ息子は小学4年生。
今年行った療育手帳の更新。
田中ビネー式での検査結果はIQ46。療育手帳は変わらずB判定となった。
療育手帳を持ったのは、息子が保育園の年中の時。
すでに発達遅滞と指摘され、総合病院の小児科に受診していた。
医師から、療育手帳の対象だろうと言われた。
しかし、診断されることと同じように、手帳を持つこと自体に対して、まだ私自身の受け入れができていなかった。
手帳を持ったことによって彼の未来が変わってしまうのではないだろうか?
そんな漠然とした不安に包まれ、一歩を踏み出せずにいた。
その頃の息子は、皆ができるようになってきたことが、未だにできないまま。身辺の自立もまだまだ。
遊び方がわからず、こっちいってフラフラ、あっちいってフラフラ。コミュニケーションがうまくとれず、友達とトラブルになってしまうことも。
無論、言語発達遅滞のある息子から保育園での出来事を聞くことは無に等しく、先生が教えてくれる情報が全てであったが、先生も大人数のこどもたちの保育をしているため、ずっと息子だけをみていてくれるわけにはいかない。
この子のために、何かやりようがないか…。と、悩んでいた時に療育手帳があれば加配の保育士さんがついてくれることを聞いた。
すぐに取得のための相談をし、取得に至った。
その後、加配をしてもらえたかというと、当時の保育園では保育士さんの人数が不足していたこともあり、結局のところは叶わなかった。
しかし、園の保育士さんには、配慮の必要性を認識してもらえたことに繋がったのは間違いない。進学してからの学校の先生からの配慮もちろんそうだが、療育手帳があると、ありがたいことに様々なサービスを受けられることもできる。(自治体によって異なる)
当時の私は、手帳をもつことは「障がい」の押印をすることだと一歩を踏み出せずにいたが、自分自身こそが「障がい」の壁をつくっていたのかもしれない。
療育手帳をもつことで園や学校の先生、支援者、行く先の出会う人に理解をしていただけて、彼らが少しでも生きやすくなるのであれば、もつ意義は大きいのではないかと思う。
療育手帳を持つことは親やこどもの生きやすさに繋がる