知的・発達障害をもつ息子。
息子は一言で言うとのび太君タイプ。「ドラえもん」の主人公です。
一生懸命本人は頑張るんだけど、どこか空回りしてしまう。だけど、のび太君には誰にも負けないくらいの強みがある。それは射撃、あやとり、睡眠、ピーナッツの投げ食い、漫画評論。実はこれらの特技はのび太君の超人的な能力と言えよう。
のび太君の射撃の能力は有名ですよね。
面白いのが睡眠。0.93秒で眠れる彼の睡眠力は世界記録レベル。金メダルが取れてしまうらしい。我が息子も夜は「寝るよ」と言うと3秒で眠るため、やはりのび太君に似ているところがある。
話は逸れたが、二次障害という言葉は聞いたことはありますか?
実はこれが今とても問題になっている。知的・発達障害をもつ子、もちろん大人もそうだが、周りの人が簡単にこなすことを、同じように処理することが難しかったり、その特性ゆえに理解されないことが日常的にある。それが重なると「自分はダメな人間だ」と自己肯定感を持つことができなくなってしまう。そして、自己を肯定する力がないと、更に生きづらさを抱え、社会に出たがらない、つまりは不登校や引きこもり、うつなどの精神疾患にかかることもある。これが二次障害だ。
私は学生時代、オール5を取る程の能力があったにもかかわらず、自己肯定感がものすごく低く、生きる価値が見いだせれなかった。人よりできるからって幸せとは限らない。そんな人間もいるのだ。
人よりできることで生きやすくなるわけではない。だから何かができないからと言って必ずしも生きづらさを抱えるわけではない。
何が言いたいかというと、大事なのは
人よりできたかできないかではなくて、認めてあげる姿勢。その子自身を認める心。親だからできることは彼らの心を守ること。そんなに肩に力をいれず、笑って過ごせばいいの。
ドラえもんは「できない」のび太に何もかもを与え、救っているわけではない。のび太の強みを知り、のび太の能力を最大限に顕在化させ、のび太を自立させているのではなかろうか。
ドラえもんのように素敵なアイテムは出せないけど、とびっきりの愛情で息子を包みこんで、息子の強みを最大限に生かせるような音母ちゃんでありたい。