私には知的・発達障害をもつ息子(小学4年生)がいる。
「知的障害という診断の受け入れ」というエピソードでも紹介したが、集団生活に入ると「何かがちがう」と感じることが顕著になってくる。
長男の場合、乳児期から遅い部分はあった。歯の生え始め1歳2か月(通常は生後6カ月頃)、歩きはじめ1歳6か月(通常は1歳頃)、言葉数が増えお話できるようになる3歳頃も語彙数は少なく、2語文が少しだけ話せる程度。だが、私の言っていることはおおよそ理解していた。
こどもの成長発達は一人一人ちがうため「うちの子は遅いタイプなんだ」と遅いという認識はあったが、その「遅い」が「異常な遅い」とは思わなかった。
いつかはできるなら問題ないと思っていた。
しかし、かかりつけ医に言語発達遅滞を指摘されたことや、入園して皆と違う行動をすることが目立ったことで、ようやく「うちの子何かがちがう。」と気づき始める。
紹介された総合病院では採血検査(遺伝的な病因があるか)、頭部MRI検査(脳に器質的な病因があるか)、臨床心理士による検査(発達年齢の検査)が行われ、医師から病因はないが全体的に発達遅滞があることを知らされる。
問題は総合病院を受診しても、「療育」にはすぐにつながらなかった。
3歳時健診で多動を指摘されたため「フォローの電話をいれる」と言ってくれた保健師さんからは時期になっても一向に電話はかかってこない。不安と焦りで一杯になった私は、自分から保健師さんに電話すると「総合病院にかかっているならいいですね。」と。
医師からすすめられた療育について聞くと、「療育施設の定員はいっぱいだから3か月後の空き待ち」と言われてしまう。
またまた、待つしかできない不安と焦りから、何とかならないか、あらゆるところに電話した結果、担当の相談員さんに受給者証の手続きやケアプランをたててもらわないと、療育が受けられないことが発覚する。相談支援事業所に電話をしたところ、担当の相談員さんが全て話を聞いてくれて、3か月待ちだと言われていた療育にすぐに繋いでもらうことができた。
要するに医療と福祉がつながるまで空白があったのだ。自分が知らない上に、たまたま電話に出た保健師さんも知らないという悪循環。そして、最終的に別の医師からは「もっと早く療育がやれてたらよかったんだけどね。」とさらりと言われてしまう。
現在、早期療育よりも早い超早期療育を推奨する研究データが出されている。
医師、作業療法士、言語聴覚療法士、今まで関わった専門家からは「こどもにはある程度、発達のよく伸びる時期が決まっている。それは大体6歳頃までだ。」と口をそろえて言われた。
そのため就学時になると、作業療法士、言語聴覚士による療育が終了するケースが多い。
気づいたら早くに相談することを強くおすすめします。
「うちの子、何かがちがう…」と感じたら、どうしたらいいか。
①かかりつけ医と発達相談センターに相談すること
②相談支援事業所に連絡をし、担当の相談員さんについてもらうこと
そして!!もう一つ大事なことは、どの年齢で気づいても、気づくに「遅い」なんてないですからね。気づいた時が最良の時。その時に最善を尽くせばいいんです!!