ちゃんと味方してくれる人はいる

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音母ちゃんのプロフィール
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音母ちゃん

職業:主婦、看護師
男の子2児の母。長男が知的障害。その他、自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、発達性協調運動障害も指摘される。
遊びの中で発達を促そうと独学で保育士免許を取得する。

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この数週間、夫ともに鬱々な気持ちになっていた。

それは小学4年生の知的・発達障害をもつ息子が同じ学年の通常級クラスの男児とトラブルがあったからだ。

相手側は「けんか」と言うが、明らかな「いじめ」

いじめられるのはいつだって弱者だ。
弱いものをいじめて一体何が楽しいのか。

次男が「兄ちゃんがいじめられてる!!」と走って帰って来た。
急いで現場に行くと、長男が砂利の上で座りこんでいる。
周りにいる子たちが何があったか教えてくれる。

加害者は同じ学年の男児A。

長男のことが気に入らないことを理由に、ランドセルを蹴ったり殴っていたりしたそうだ。

その子は「ランドセルをポンとしただけ。」と言うが、周りの子は一斉に「ちがうよ!嫌がっているのにドーンってやっていた。転んでた。」と一方的に手を出してきたと言う。

実は今回が初めてではない。

男児Aは同じ空手教室に通う子。
1カ月前に、長男に対して暴力的な組手をしていたと、それを見た大人が明らかにおかしいと思い、声をかけたところ、普段の態度がむかつくから腹いせにやっていたと言う。
その際、その大人が注意してくれたため、様子を見ていたが、今回また起きた。

「お母さんは息子を傷つける人は許さないよ」と震える怒りでその子から親御さんの連絡先を聞き、その場を離れた。相手が見えなくなった途端、長男は必死にこらえていた涙をぼとぼとと私の胸の中でこぼした。
長男は泣き虫だ。何かあるとすぐ泣く。だけど、そいつの前では泣くのを我慢していたのだ。

「悔しいな。悔しいな。」

私も涙が止まらない。

学校に連絡。事情聴取の結果過去に5回程同じようなことがあったことが判明。
指導され、相手側の親と話し合いをしたが、男児Aにはどこまで響くのだろうか。
結局引きずるのはいじめられた側だ。

その親御さんは言う。
「こどものやったことですもんね。うちは普段から特別支援級や障害の子に対して特別に扱うなといってるんで。」と。
いやいや。特別に扱う云々の前に人として扱ってないやないか。

いじめられる子のうち発達障がい児は定型児に比べて3倍の数だそうだ。

皆と同じようにできないことがある。皆と違う。
それを全ての人に理解してもらうのは難しい。

だけど味方になってくれる人も沢山いる。
息子ももう笑っているのだから、私も前を向こう。



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看護師母ちゃんと障がい児の生きる道
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