昨日仕事帰りの夫から21時過ぎに来たライン。
「障がい者が小学校にいる」「送ってく」と。
昨日は雨。雨の夜に、傘をささず一人で一体何をしているのだろうか。周りに人はおらず、通るのは車だけ。独語があるが遠くからでは聞き取れないが困っている様子。それをほっとけないのが夫だ。
30後半~40代前半の男性。
「僕は9歳。小学校に入りたいのに入らしてくれない。」と繰り返し話す。どうやら一人で外に出て、家に帰れなくなってしまったようだ。
住所や名前は言えるが帰り方がわからない。何かトラブルがあるといけないため、結局、近くの交番まで一緒に行った夫。
若い警察官が男性に対し酔っ払いと思ったのか「家どこ?!住所は?!」と強い口調で話すため、男性はビビッてしまう。そんな状況を見兼ねて「もっと優しく言ってあげてください。」と決め台詞を残して帰って来たそうだ。
きっと彼はそのあとおうちに帰れただろう。
自分がその立場になって初めてわかることが沢山ある。
例えば妊婦を経験したからわかること、母になって経験したからわかることと同じように、こどもが障がいがあるからゆえに見えてきた世界がある。
誤解されやすい部分があることも、周りの人の優しさで支えられていることも。
「あの子どうしんたんだろう」「この人何か困っているのかな」とその気持ちで救われる人がいる。しかし、自分自身にも「わからないから怖い」という矛盾した気持ちもある。もし夜21時、同じ状況で一人だったら私は怖くて声がかけられなかったかもしれない。
昔からそうだが迷わず声をかけられる夫はすごい。
今日の学びと決意
「誰しも悩み苦しむことはあるけど、どんな立場の人も生きやすい世の中になって欲しい。そのために音母ちゃんは発信し続ける。」ということ。そして、「息子に住所を言えるように練習させねば。」ということ。