「神様は私だからこの子を授けた」

母の仕事
音母ちゃんのプロフィール
この記事を書いた人
音母ちゃん

職業:主婦、看護師
男の子2児の母。長男が知的障害。その他、自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、発達性協調運動障害も指摘される。
遊びの中で発達を促そうと独学で保育士免許を取得する。

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私の仕事は看護師

看護師という職業は、とても素晴らしい出会いが沢山ある。そして、いつも出会う人々から沢山のことを教えてもらっている。

以前働いていた総合病院での病棟勤務時のこと。
がんがみつかり、抗がん剤治療のため入院をされた70代の女性がいた。入院オリエンテーションをする中で、長男さんが知的障害であることを教えてくれた。

「ずっと息子の世話をしてきた。この入院のために、息子に洗濯の仕方とか教えてきたけど大丈夫か不安だ。」と話された。自分の病気のことより息子さんのことを心配している。

私は、なんとなくだったがその気持ちがわかった。
ちょうど私の長男も知的・発達障害を指摘されていた頃だった。

私は「実は私の長男も最近障害があると指摘されたんです。私も私の子もまだまだ上手くいかないことが多くて、きーっと怒鳴ってしまうことがあるんです。○○さん(患者さん)はすごいですね。」と話すと、

その方は「そうね。私だから育てられたと思っている。神様は私だからこの子を授けたの。だからあなたも大丈夫よ。あなただから神様は授けたのよ。」と真っ直ぐな瞳をして私に言った。

私はあふれだしそうな涙をぐっとこらえた。
けど、その後結局その涙はあふれた。そして、今も泣きながら書いている私…。

次男の育児休暇から復帰。夫は専門学校とアルバイトの両立で不在がち。長男の発達遅滞が指摘され右も左もわからない。子育てがうまくいかない。自分に自信がない。夜勤やりながら体も心もズタボロだった。

だけど、そんな自分に光をさしてくれるように彼女の言葉は私を包みこんだ。

全てのお母さんに伝えたい。悩んでいるお母さんに伝えたい。

「神様は私だからこの子を授けたの。だからあなたも大丈夫よ。あなただから神様は授けたのよ。」

という彼女の言葉を。ありがとう。

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