障害の壁

障がい児
音母ちゃんのプロフィール
この記事を書いた人
音母ちゃん

職業:主婦、看護師
男の子2児の母。長男が知的障害。その他、自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害、発達性協調運動障害も指摘される。
遊びの中で発達を促そうと独学で保育士免許を取得する。

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知的・発達障害を持つ息子。息子の障害を指摘されてから何冊もの本を読んだ。
その中で得たことは、障害の壁はどれだけでも高くなり、どれだけでも低くなるということ。

「壁は高くもなり、低くもなる」

知的・発達障害といっても特性は人それぞれだ。
興味の凹凸がある、集団行動が苦手、他者の気持ちを把握しにくい、コミュニケーションが苦手、ある刺激に対して過度に反応する、パニックになる、新しいことや突然の予定変更が受け入れられない、指示が1回では理解しづらい、注意散漫など。
特性があることで「普通」と「障害」の区別がされ、それが壁となってしまう。

しかし、その壁を低くすることができる。

それは
①療育により彼ら自身が生活のしやすさを学んでいくこと
②周囲と協力して環境をつくること

私は「①療育により彼ら自身が生活のしやすさを学ぶこと」ばかりに目が向き、すがるような思いで息子を療育に連れて行った。しかし「②周囲と協力して環境をつくること」で壁を低くすることを学び、なるほど!!私がやれることが沢山あるのではないかとふと気づく。

家での環境は、

  • 視覚化が有効な息子に対して絵カードや写真を使って、もののしまう所を明示する。
  • 見通しが立たないと不安になるため、今日は何をするか紙に書く。
  • 予定を変更するとパニックになるため、晴れたら△△、雨が降ったら○○とパターンを決める。
  • 家族内での理解者を増やす。家族に息子の特性を説明する。

保育園、学校において

  • 自慢の息子はこんな子ですと説明。
  • 病院であった検査や、医師・専門職(作業療法士、言語聴覚士)に指導された内容を担任の先生に伝える。

しかし友達関係については難しい。小学校に入って、悲しかったことは「特別支援級の子だから遊ばない。」というイメージによるレッテル。「特別支援級ってただ遊んでいるだけでしょ。」「特別支援級の子に言ったって仕方ないよ。」という言葉。
確かにそう見えてしまうのも仕方のないことかもしれない。だけど、彼らは本当は皆と遊びたいのだよ。彼らなりに一生懸命努力してるのだよ。

こんな子もいるのだよ。

少しでも知ってくれる人が増え、その壁を低くできることを祈っている。
そして壁が低くなり、いつかはこの世の中全ての壁がなくなり、共生社会の実現を願う。

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