私の仕事は看護師。
私は就職して早い段階で長男と次男を産み、その間も育休をもらいながら総合病院に約7年いた。
夫がほとんど家におらず、知的・発達障がい児である長男、まだまだ幼い次男の育児をしながら夜勤もやり正職員で働き続けることが苦になっていた。
その時の私は一日一日をこなすのに必死すぎて、記憶がほとんどない。
皆が「あの時の音母ちゃんは本当によくやっていたよ。」と労ってくれるほど、壮絶な生活をしていた。
なりたくてなった看護師。
だけど働いているのがいつの間にかつらくなっていた。
いつの間にか働いている意味を見失っていた。
いつの間にかベルトコンベヤーに乗って「業務」をこなしていた。
そんな時、ある人に出会った。
その人は、私と年齢が変わらない医師。
お医者さんも上からの指示で、ただ病院を転々としているだけだと思っていた。
だけど、彼の話を聞いたら彼は違っていた。
自分はなぜここにいるのか。
これから何がしたいか。
そのために今やっていること。
「未来」を見据えて「今」を生きる彼の姿はとてもキラキラしていた。
彼の話を聞いて、
あれ?私ってなんのために看護師になったんだろう。自分はどんな看護師になりたかったんだっけ?と大事なことを忘れていたのに気づかされた。
大きなことでなくてもいい。
今を生きることに必死だっていい。
だけど、自分って何になりたかったんだっけ?何がしたかったんだっけ?
思い出してみて。
忘れないで。
夢を持っていた自分を。
「未来」を見据えて「今」を生きる自分になりたい。
と、今日も0.1%だけ頑張ってみることにする。