知的・発達障がいをもつ息子は小学4年生。
息子は一言で言うと「のび太君」みたいな子だ。
保育園の頃から小学4年生になる今まで、周りのこどもたちが目覚ましく成長し、物事を理解できるようになると、周りの子は息子に対して「やはりこの子はおかしい。」と言い出す。
「なんで、話せないの?英語を話してるの?意味がわからん。」と言われ、何も話そうとしなくなる息子。
「支援級はただ遊んでるだけでしょ。」「支援級の子に注意したって意味が通じないから言ったって仕方ない。」という偏見。
悲しかったのは、個人を知る前から「支援級の子だから遊びにいれてあげない。」「いちいち来るな。あっち行け。」と言い放たれたことだ。
これは息子だけでなく、周りの障がいをもつママたち、そして先生からも共通して同じような話はよく耳にする。
ただ仲良くしたいだけなのに…。
涙して帰ってくるこどもをどう受け止めてよいのか。
私も心の中で泣いた。
だけど、こどもたちはとても素直だった。
私が「この子は皆より苦手なことがあって、支援級にいるんだよ。支援級でも一生懸命勉強しているんだよ。」と話すと、翌日からは気にかけてくれるようになった。
学校でも相談し、足並み揃え、「1年生には1組、2組、3組、さくら組(支援級)があること、いろんな子がいるのだよ」ということを早い段階で説明してもらった。
また、自分からも周りのママさんへ息子のことはつつみ隠さず、話した。
知的・発達障がいがあり支援級にいること、言葉が遅いためコミュニケーションが上手くとれないこと、だけどお友達は好きだから関わりたい意識はあることなど。
そして、息子のこともだが、相手のお子さんが困るようなことや気づいたことがあれば、教えてくれたら嬉しいとお願いした。
そうすると、「支援級はただ遊んでいるだけでしょ。」とばかにしていた子が、声をかけてくれるようになった。
「いちいち来るな。あっち行け。」と言い放っていた子が、今では息子を心配して一緒に部活動に行ってくれるようになった。
大人でもそう。
知らないことは不安になる。だから壁ができる。
まとめ
まずは知ってもらう。
お互いに知ることで障がいの壁はいくらでも低くできる。
皆の優しさに感謝。感謝。